【婚活ストーリー】理想の人と結婚したい――それって欲張りですか?
(2025年10月17日更新)
私、32歳。婚活歴3年目。
仕事もプライベートもそこそこ充実していた29歳のある日。
友人の結婚式でふと感じた。
「私、まだ結婚してない…」
そこから始まった婚活生活。
アプリ登録、婚活パーティー、結婚相談所、知人の紹介……。
「いい人がいれば結婚したい」から「来年には絶対結婚したい!」へと、心の中の温度も徐々に上がっていった。
目次
最初は“理想の人”を探していた
年収600万以上
身長175cm以上
穏やかで誠実、でもちょっと頼れる
実家と程よい距離感
タバコ吸わない、お酒はたしなむ程度
…そんな人、どこかにいると思ってた。
アプリで“条件検索”をする日々。
実際に会ってみても、なんとなくピンとこない。
「悪くないけど、理想とはちょっと違うんだよなあ」
そう言って断り続けた1年目。
気づいた“理想”の罠
ある日、仲のいい友達に言われた。
「理想の人、ってさ。自分もその人にとって理想の相手になれてると思う?」
……グサッ。
正直、胸が痛かった。
理想ばかり追いかけて、自分は何か変わった?
何か努力した?
ただ待ってるだけだった。
「理想」と「現実」をすり合わせていく。
30歳を過ぎた頃、やっと気づき始めた。
理想は持っていていい。
だけど、“条件”だけじゃ人は測れない。
もっと大事なのは、一緒に笑えること。
小さなことで感謝しあえること。
そして、「この人のために自分も変わりたい」と思える関係。
そこから、婚活のやり方を少し変えた。
条件検索をやめて、“価値観”で人を見るようにした
メッセージのやり取りよりも、会って話す時間を大事にした
相手の「いいところ」をちゃんと見ようとした
出会ったのは、“ちょっと理想と違う人”
彼は、年収も平均的。
身長も私とほぼ同じくらい。
でも、一緒にいてとにかく居心地がよかった。
価値観も近く、会話が自然と続いた。
何より、「この人となら、穏やかな毎日を過ごせそう」って思えた。
2回目のデートで彼に言われた。
「君といると、無理しなくていい。将来のこと、一緒に考えていけそうだなって思ったんだ」
それを聞いて、泣きそうになった。
理想の人は、「理想どおりの人」じゃなかった
理想って、スペックの羅列じゃない。
自分と向き合ってくれる人、自分が大切にしたいと思える人――
その人こそ、私にとっての“理想”だった。
婚活は、時に苦しくて、時に自分を否定されるようで。
でも、自分をちゃんと見つめ直せた時間でもあった。
婚活に悩んでるあなたへ
もし今、「理想の人になかなか出会えない」と感じているなら――
一度だけ、自分に問いかけてみて。
「私は、どんな人と一緒にいて幸せ?」
そしてもう一つ。
「私は、その人にとって一緒にいて幸せと思われる存在かな?」
その答えが見えたとき、きっと、あなたの婚活は動き出す。
少し遠回りかもしれないけど、大丈夫。
理想の人は、あなたが“本当に”望む人の形をして、きっと現れる。