【婚活ストーリー】「期限があったからこそ、本気になれた」――結婚相談所で学んだ“決める恋”の話
(2025年11月7日更新)

私が結婚相談所で活動を始めたのは、33歳のときでした。
これまで恋愛はしてきたものの、「この人と一緒に人生を歩む」と思える相手には出会えず、気づけばアプリでの出会いもなんとなく続けているだけ。
そんなときに友人の勧めで相談所に入会しました。
入会説明のときに、カウンセラーさんからこう言われたのを今でも覚えています。
「結婚相談所での交際期間は、おおよそ3か月が目安です。この期間の中でお互いの気持ちを確かめながら、「仮交際」から「真剣交際」へ進むかどうかを見極め、将来の結婚を意識して関係を育んでいきましょう」
最初は正直、驚きました。
恋愛に“期限”を設けるなんて、なんだか冷たい気がしたのです。
でも、活動を通してその意味を実感することになりました。
最初にお見合いをしたAさんは、とても優しくて気配り上手な方でした。
数回お会いするうちに、友達のような安心感もあり、最初は「このままいい関係になれたら」と思っていました。
ただ、結婚について話すとき、どこか他人事のような返事が続きました。
「子どもは欲しいですか?」と聞いても、「うーん、そのうちに」と曖昧なまま。
もし期限がなければ、私はそのままなんとなく会い続けていたと思います。
でも、3か月という区切りがあったことで、「自分は本当にこの人と将来を考えられるか」と真剣に考えるようになりました。
結果、きちんと話し合った上で交際を終了することに。
短い期間でしたが、自分の中で“結婚を前提にお付き合いする”という覚悟が少しずつ芽生えていった気がします。
その後、紹介していただいたのが今の夫です。
最初の印象は「誠実そうな人」
2回目にお会いしたとき、彼のほうから「僕は結婚を前提にお付き合いしたいです」とはっきり言われました。
これまでの恋愛では、こんなに早く核心に触れる話をすることはありませんでした。
でも、相談所ではそれが“普通”なんですよね。
お互いが結婚するということに真剣だからこそ、将来のことを最初からオープンに話せる。
仕事のこと、住む場所、家族観、お金の考え方——どれも現実的な話題でしたが、自然と話し合えたのは、私自身も「期限のある交際」を意識していたからだと思います。
そして、3か月後。
彼から「これからも一緒に歩んでいきたい」とプロポーズしていただきました。
そこからは早かったです。
お互いの両親への挨拶、成婚退会、そして半年後には入籍。
まさか自分がこんなスピードで結婚するなんて、以前の私なら想像もしていませんでした。
“期限がある交際”と聞くと、焦らされるように感じるかもしれません。
でも実際はその逆でした。
限られた時間があるからこそ、相手と自分の気持ちに丁寧に向き合うことができる。
曖昧なまま流される恋ではなく、“選ぶ”恋、“決める”恋。
結婚相談所の仕組みは、その背中を押してくれたように思います。
今では、あの3か月のルールがあったからこそ、私は迷わずに決断できたと感じています。
恋愛の自由さも素敵だけれど、人生を共にする相手を見つけるには、少しの期限と覚悟が必要なのかもしれません。