結婚前に絶対話し合いたい。「夫婦のお財布事情」

(2025年10月5日更新)

結婚前に絶対話し合いたい「夫婦のお財布事情」

こんにちは。
ラポール結婚相談所のもとはらさよこです。

結婚生活において「家計管理」は非常に重要なテーマです。
しかし現実には、結婚前にお金の話をしっかりするカップルは意外と少なく、結婚後に金銭感覚の違いや価値観のズレからトラブルになることも少なくありません。

お金の話は避けづらい話題のひとつではありますが、だからこそ、結婚前にしっかり向き合っておくべき内容です。
今回は、夫婦の家計管理について、婚前に話し合っておきたいポイントと、円満に話し合うためのコツをお伝えします。

話し合うべき10のポイント

結婚後に「こんなはずじゃなかった…」とならないために、以下の項目についてしっかり二人で話し合ってみましょう。

① 収入・支出の全体像を共有するか

お互いの収入や生活費の支出について、どこまでオープンにするのか。
「なんとなく」ではなく、具体的な金額や割合で共有できるかが大切です。

② 年収や固定支出を開示するか

奨学金の返済、保険料など、毎月の固定支出を含めて正直に開示し合える関係かどうか。
隠しごとが後々の不信感につながることもあります。

③ 貯金額をどう扱うか

結婚前の貯金を共有するか、個人の資産として分けるか。
これも価値観が出やすい部分ですので、すり合わせが必要です。

④ 家計の管理方法をどうするか

代表的な管理スタイルには以下のようなものがあります:

共同財布方式:収入をすべて一括管理

分担方式:支出ごとに担当を決めて管理

生活費折半+各自自由管理:基本費用だけ折半し、残りは個人の自由に

どちらかが家計を管理する方式:一方が生活費を受け取るスタイル

どれが正解というわけではなく、二人にとって無理のない方法を見つけることが大切です。

⑤ 貯金・資産形成のルールを決める

「毎月いくら貯金するのか」「目的は何か(住宅、教育、老後など)」を具体的に決めておくことで、目標が共有されやすくなります。

⑥ 投資や保険に対する考え方の違い

リスクを取る投資に前向きな人と、貯金派では価値観が大きく異なります。
保険も含め、将来への備えに対するスタンスをすり合わせましょう。

⑦ お小遣い・自由に使えるお金のルール

どこまでが自由なお金で、どこからが家庭のお金なのか。
「自由に使えるお金の範囲」を明確にしておくと、不満やトラブルを防ぎやすくなります。

⑧ ギャンブル・趣味・交際費に対する考え方

たとえば「月に3万円の趣味費用」は高いと感じる人もいれば、適正と感じる人もいます。
金銭感覚の差を埋めるためにも、事前のすり合わせが重要です。

⑨ 高額な支出の判断基準

車や家電、旅行など大きな買い物は、どのタイミングで、どのくらいの金額ならOKか、どう決めるのかを話し合っておきましょう。

⑩ 生活スタイルと将来設計の共有

今の生活費だけでなく、将来のライフプラン(子ども、マイホーム、老後など)に対する価値観のすり合わせも重要です。

話し合いをスムーズに進めるためのコツ

「お金の話=揉める話」と思われがちですが、以下のポイントを意識すれば、前向きな話し合いができます。

● 批判しない・価値観を尊重する

育った環境や経験によって、お金の使い方は人それぞれ。
自分と違うからといって否定せず、「なるほど、そう考えるんだね」と受け止めましょう。

● 感情ではなく希望を伝える

「あなたは浪費家だ!」ではなく、「私は将来に備えて貯金したいと思っている」と伝えるだけで、相手の受け取り方が変わります。

● 100%一致しなくてもOK

すべての価値観が一致するカップルはいません。
大切なのは「違いを認めた上で、歩み寄ろうとする姿勢」です。

● 定期的に見直す

家計管理は一度決めたら終わりではなく、ライフステージに応じて見直す必要があります。
転職、出産、引越しなど、大きな変化のタイミングで再確認しましょう。

結婚前にお金の話をするメリット

結婚前にお財布事情をしっかり話し合っておくことで、次のようなメリットがあります。

● 金銭感覚のズレによるケンカや不信感を防げる

● 子どもやマイホーム、老後といった将来設計を共有できる

● お金に関する透明性が信頼関係を深めてくれる

お金は、「結婚生活の潤滑油」であると同時に、「トラブルの火種」にもなり得るもの。
だからこそ、今のうちに向き合っておくことが、幸せな夫婦生活への第一歩になります。

最後に

お金の価値観は、目には見えないけれど、結婚生活を大きく左右する大切な要素です。
照れずに、逃げずに、パートナーとしっかり話し合うことが、二人の未来をより豊かにしてくれるはずです。

婚活中の皆さまも、ぜひ「理想の家庭像」とともに、「理想の家計管理」についてもイメージしてみてくださいね。

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